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ノートとペン

コラム

【失敗しない起業の鉄則】起業成功に必要な3つの優先順位

こんにちは、行政書士事務所みまもりです。


「起業したいけど、何から始めたらいいか分からない」 「登記やホームページ、名刺…準備することが多すぎて、何から手をつけるべきか迷ってしまう」

もしあなたがそう感じているなら、それはまったく普通のことです。多くの起業家が、まず形から入ってしまい、肝心なことを見過ごしがちです。

私たちが起業支援を行う中で、成功する事業と、そうでない事業の間にはっきりとした違いがあることに気づきました。それは、「何にどれだけの時間とエネルギーを費やすか」という優先順位です。

今回は、少人数で始めるスモールビジネスを想定し、失敗しないための起業の鉄則を3つの優先順位に分けてお伝えします。


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第一優先 商材と集客ルート(売上を生む「心臓部」)


まず、事業の生死を分けるのが「売上」です。そして、売上は「何を売るか」と「誰にどう売るか」の2つが揃って初めて生まれます。

起業を考える前に、この2つが明確になっているか自問自答してください。


  • 商材

    あなたの提供する商品やサービスそのもの。顧客が「これは欲しい!」と感じる魅力や独自性がありますか?

  • 集客ルート

    その商材を必要としている顧客に、どのようにして情報を届け、購入してもらうか。


多くの人が、この第一優先を疎かにしたまま、見切り発車で起業してしまいます。例えば、「なんとなくカフェをやりたい」「ホームページを作れば仕事が来るだろう」といった考え方です。しかし、多くの場合これらは後から大変な思いをすることになります。


【行動のヒント】


起業する前の段階で、これらを検証しておくのが理想です。


  1. 前職の経験を活かす

    これまでの仕事で培ったスキルや人脈、商材ルートは強力な武器です。BtoB(法人向けビジネス)の場合、既存の取引先やコネクションがそのまま顧客になることも少なくありません。

    前職等で得た集客方法が起業後も再現できる状態にしておくのが理想です。

  2. 副業で小さく始める

    会社員であれば、週末や平日の夜に副業としてサービスを提供してみましょう。「このサービスは本当に売れるのか?」「このやり方で顧客は集まるのか?」を、リスクなくテストできます。

  3. SNSやブログで情報発信

    自分の専門知識やスキルをSNSやブログで発信してみましょう。誰が、どんな情報に興味を持ち、どんな質問をしてくるか。そこから見込み顧客のニーズや、効果的な集客方法が見えてきます。


「売れるかどうか」を事前に検証し、再現性を確認してから起業する。このステップを踏むだけで、成功への道は格段に近づきます。


しかし、すべての起業がそのような理想的な状態で出発することができるわけではありません。もし、起業後に売上確保・集客を再現できなかった場合は、資金が尽きるまでに何をおいてでもその再現性を確保するためのトライアンドエラーを繰り返します。再現性の確保が事業の安定への第一歩です。




第二優先 人材の確保と活用


事業が軌道に乗ってきたら、次に考えるべきは「人材」です。ここでいう人材とは、起業メンバーだけでなく、従業員や外部の専門家、フリーランスの力を借りることも含まれます。

起業初期は、創業メンバーが事業のほとんどを担うことがほとんどです。しかし、いつまでも少人数で全てを抱え込んでは、事業は成長しません。


【行動のヒント】


  1. 「自分についてきてくれる人」を確保する

    事業をスケールさせるには、共に汗を流せる仲間の存在が不可欠です。これまでの仕事の経験の中で、「この人と一緒に働きたい」「この人となら乗り越えられる」と思える仲間がいたはずです。

    事業の売上見込みに応じて、起業直後から、あるいは売上が安定したタイミングで、そのような仲間を迎え入れられる状況を作っておくことが重要です。前職等での人脈を最大限に活かし、あなたのビジョンを共有し、共に成長してくれる人たちを確保しておきましょう。

  2. 「商材=人材」のビジネスは最初から

    SES(システムエンジニアリングサービス)や建設業、工事業、警備業など、提供するサービスそのものが「人の力」である場合、信頼できる仲間の存在が不可欠です。起業前に協力してくれるといってくれる人を確保しておくことが重要です。そのうちの何割かは後ほど断られる前提で余裕をもって声をかけておきましょう。

    特に人材不足の業界は、集客よりも採用の方が難易度が高いケースも多々あります。その場合は売上の再現性は自動的にできているため、採用の再現性を確保することが最優先課題となります。


特に創業期の人材確保は、これまでの人脈が大きな武器になります。「この人と組めば、もっと充実して仕事ができる」「この人なら安心して顧客を紹介でき」という確信をもってもらえれば、起業と同時に人材を確保することも可能です。




第三優先 バックオフィスとブランディング(事業の「土台」と「外観」)


ようやく登場するのが、多くの人が真っ先に手を付けたがる「事業基盤」の部分です。しかし、これらは最初から外注してしまい、自身は本業である集客・商材確保(設計)・人材確保に集中するのがベストです。逆を言えば、これらを外注できる見込みがある状態が、起業の最適なタイミングともいえます。



  • バックオフィス

    税務、会計、労務、法務、契約、各種許認可、登記手続き

  • ブランディング

    名刺、ロゴ、ホームページ、パンフレットなどのデザイン


これらは事業の信頼性を高め、長期的な運営を安定させるために欠かせません。しかし、起業初期に自分たちだけで全てを完璧にこなそうとすると、第一優先の「商材と集客」に費やす時間がなくなり、結果として事業が立ち行かなくなってしまうリスクがあります。


【行動のヒント】


最初から専門家やデザイナーに任せることを前提に考えましょう。

  • 税理士

    おそらく最もお世話になる士業です。経理や確定申告を丸投げすることで、創業メンバーは本業に集中できます。しかし、事業の数字面は代表として理解しておく必要があるので、貸借対照表や損益計算書については最低限の勉強はしておきましょう。その辺りを教えてくれる税理士の先生を選任することをお勧めします。

  • 司法書士

    事業を法人化する「登記」という手続きを依頼できます。株式の割合といったセンシティブな相談にも乗っていただけます。

  • 行政書士

    事業を始める上で必要な行政手続きの代行を依頼できます。煩雑な許認可手続きや法務をサポートしてもらうことで、時間を節約できます。事業の内容によっては継続して依頼をすることになります。会社設立後でも許認可が下りるまでは事業を開始できないため、その期間は経費だけを支出することになります。1期目からの黒字を狙う場合は特にスムーズに進める必要があります。

  • デザイナー/Web制作者

    プロに任せることで、見栄えの良いホームページやロゴを短期間で手に入れることができます。

  • IT技術者

    メール設定、パソコンやスマホ等の端末の管理、セキュリティ設定を依頼できます。


これらの専門家への依頼は、決して「コスト」ではありません。あなたの時間を買い、事業の成長を加速させるための「投資」です。特にご自身が得意という分野でない限りは、最低限の勉強はしつつ、思い切って外注してしまうのが賢明です。




成長のステップ 理想的な起業のシナリオ


起業の理想的な流れをまとめると、以下のようになります。

  1. 起業前

    副業や前職の経験を通じて、商材と集客ルートの再現性を検証し、見込み客を獲得しておく。起業・独立しても、継続して集客・受注できる状況を作っておく。

    できれば信頼できるパートナー(人材)がいれば、彼らと連携する計画も立てておく。

  2. 起業直前

    商材や集客ルートの再現性が確認出来たら、行政書士や司法書士等の士業等に相談して設立や許認可等の法的に必須の手続の準備をする。専門家選定の基準は、「起業前後の全体像を説明できる士業」。

  3. 起業直後

    再現性を確認できた方法・商材で集客・受注を行う。職種によっては代表や創業メンバーが商材となり、とにかく売上を確保することに集中する。売り上げや受注の状況に応じて、事前に声をかけていた人材を迎入れる。

    税務・労務・法務・IT等はできれば全て外部の専門家に任せる。

  4. 事業が軌道に乗ったら

    集客を従業員でも再現できる仕組みを作る。または集客の一部を外部に任せる。少しずつ自分たちの時間を「事業を成長させるための仕事」に使えるようにする。

    採用・人材確保を過去の人脈に依存せず、再現性を持った採用方法を確立する。

    各業務の効率化について手を付け始める。

  5. さらに成長したら



このステップを意識することで、創業メンバーは「自分たちが常に忙しい状態」から抜け出し、事業そのものを育てることに集中できるようになります。



行政書士事務所みまもりなら 事業に集中していただく環境を構築


起業家の皆さまには、事業の成功に不可欠な第一優先(商材と集客)と第二優先(人材の確保と活用)に全力を注いでいただきたいと考えております。


しかし、煩雑な手続きやバックオフィス業務に忙殺され、本当に重要な仕事に集中できない社長が後を絶ちません。


当事務所は、その「第三優先」である許認可、法務、契約、そしてブランディングの整備について、各分野の専門家と連携し、トータルでサポートします。


社長である皆様は、私たちの専門家チームに煩雑な業務をすべてお任せいただくことで、事業の成長に直結する「本業」に集中できる環境を手に入れることができます。




まとめ 順序を間違えないことが成功の鍵


起業の成功は、あなたの才能や情熱だけでなく、「正しい順序で行動すること」にかかっています。

  • 第一優先 商材と集客ルート

  • 第二優先 人材の確保と活用

  • 第三優先 バックオフィスとブランディング


私たちは、特に第三優先である許認可、法務、契約、そしてブランディングの整備について、弁護士、税理士、司法書士、デザイナー、IT技術者、Web制作会社など、各分野の専門家と連携してトータルでサポートしています。


社長であるあなたには、事業の成功に不可欠な第一優先(商材と集客)と第二優先(人材の確保と活用)に集中していただくことで、事業の成功率を高めていただきます。煩雑なバックオフィス業務はすべて私たち専門家チームにお任せください。


これから起業をご検討中の方、あるいはすでに起業されている方で「なんだか忙しいだけで前に進んでいない…」と感じている方は、ぜひ一度、みまもり行政書士事務所にご相談ください。あなたの時間を守り、事業を加速させるお手伝いをいたします。



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